20代の中頃、もともと「あれをしたい、これをしたい」という趣味を持っていませんでした。
流行に乗ったりもせず、何かの熱狂的なファンと言うこともありませんでした。

仕事に関してもこれがしたい、やってみたいと思ったこともなく、生活のために、何かを見つけるために営業職に就いていました。
高校時代の友人とよく遊んでいましたが、その人の誘いで「切手の収集」をすることを始めました。

バイクや車、釣りや雪山などアウトドアな方向が中心だったその頃、「騙された」と思って始めたのを覚えています。

はじめは知識も経験もありませんでしたので、言われるがまま某Webにて「いろいろ使用済み切手500枚」を購入しました。
送られてきた使用済み切手は、封筒に使用されたであろう「下地」が付いたままの状態でした。

友人のしている作業とアドバイスをもらい、一枚一枚水を含ませて剥がし、乾燥させました。
形式的かもしれないが、昔から販売されているであろう収集切手のファイルを購入。
乾燥させた切手を自分なりの分類で、ファイルし1冊完成させました。

「まずは形から」とか「見栄えのする道具で…」など少し費用が掛かりましたがしっかりとしたものができました。
すると、オリンピック記念切手や外国の切手、花木や乗り物、様々な形のものがあったんだと気づきました。

当時ネットが普及していたので、それがどういうシリーズの切手なのか、また他には何があるのかなど少しづつ切手の世界に入って行くのが分かりました。
当然シリーズがそろっているわけではないので歯抜けになっていました。
そして気づくと「いろいろ使用済み切手」を追加で購入していたのです。

今までは収集癖など気にもしていませんでしたが、これがきっかけで色々な方向性が生まれたのだと思います。

もともと絵画には興味もありませんでした。
誰がどんな絵を描いていて、どういった評価があるなど。

ですが色々な切手を手に取り、「こんな絵柄なら部屋に飾ってもいい」と思うようになりました。
それ以降有名ではない著者のポスターや絵葉書など気にするようになり、自分がいいと思った絵画を購入するようになりました。

なんの変哲もない風景切手や名勝の切手などですが、これはドライブに行く時のきっかけとなりました。

20代半ばということもあり、テーマパークやショッピングセンターなどへ出かける事も多かったのですが、ドライブに行く目的を作ることが出ました。
それだけではなく、仏像や寺社などが描かれている切手も気になり始め、このことも同じ目的として考えるようになってきたのです。

きれいにファイルすることで、自分の趣味の一つをPRするということもできるようになりました。
今まで自分から発信して引き込んだことはありませんでしたが、何名か共感してくれる人ができました。
また、仕事柄営業先でいろいろな話をしている時に切手の話をすることが出来ました。
集めてきれいにファイルしただけですが、それが営業トークの引き出しの一つになったことは嬉しかったことを覚えています。

最近では切手熱が下火ですがこれをきっかけに再度購入して、夜な夜な眺めながらの作業をしてみようかと思い始めました。